研究テーマ

Research
自然災害リスクと軽減を目的とした下記の4つの研究テーマ群を中心に研究をすすめている.
自然災害に対する市街地の脆弱性評価
自然災害リスクの背後にある物理的メカニズムを解明し,市街地の状況と自然災害リスクとの関係を科学的に明らかにする.両者の関係が解明されることによって,市街地の状況が与えられれば,自然災害リスクを定量的に理解することができる.一方,これを逆に読めば,自然災害リスクを一定以下にするために必要な市街地の条件をを導くことができる.市街地を評価することとは,すなわち,計画の条件を描くことである.良い計画づくりには,科学的裏付けのある正しい評価手法が不可欠である.
自然災害に対する市街地の脆弱性評価: 地震火災リスクの評価手法に関する研究
地域社会における実践的アプローチの確立
まちづくりの現場で地域社会とともに防災まちづくりを実践する.
地元住民,行政,NPO等の多様な主体と協働し,その実践を通してまちづくりの先進モデルを追求する.また,市街地の評価技術や計画策定支援システムといった最新の科学技術をまちづくりの現場に積極的に取り入れ,机上の知識,技術を社会で使える技術に昇華させる.まちづくりの手法の方法論の構築,社会で使いこなす技術の開発を行う.
地域社会における実践的アプローチの確立: 「広域ゼロメートル市街地」における住民協働型の取組
災害からの都市・地域復興に関する研究
実際の災害を対象とした復興支援と「復興準備」の二本立てで研究を進める.
2008年中国四川地震の復興支援,2012年東日本大震災の復興支援を行う.一方で,次の災害に備え,「復興準備」に関する研究,実践を行う.良い復興をすすめるためには,事前の準備が必要である.何をどう準備すべきか,事前に起こり得る復興状況を想定し,復興課題を理解し,それを解く方法を考えておくことが最低限必要である.その方法論として「復興状況イメージトレーニング手法」を提案,構築している.
災害からの都市・地域復興に関する研究: 復興状況イメージトレーニング(復興イメトレ)手法の構築 災害からの都市・地域復興に関する研究: 復興状況の想定モデルの記述と復興の最適化
地域安全を支える技術の高度化と社会実装
地理情報システム(GIS),インターネット技術を中心に,最新の情報技術を応用し,地域の安全に役立つ技術に展開させる.技術的側面だけではなく,それを社会で使いこなすために必要な社会的なしくみについても着目する.最近では,災害情報の社会的共有を目指した「防災情報マッシュアップサービス」を産学の体制で,より良い計画づくりに寄与する「計画策定支援システム」の開発を官学の体制で進めた.現在,自然災害リスク・モニタリング・プラットフォームを検討中である.
地域安全を支える技術の高度化と社会実装: 計画支援システムに関する研究 地域安全を支える技術の高度化と社会実装: 防災情報マッシュアップシステム(GDMS)の社会への実装
フィールド
浸水対応型市街地づくり:東京都葛飾区
防災まちづくりの支援:茅ヶ崎市他
東日本大震災復興まちづくり応援:釜石市東部漁協管内漁業集落群
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