人がいて地域がある.地域は,人の生活において普遍的である.安全があり,快適があり,豊かさがある.安全は,人間の本能に根ざした基本的な欲求である. 都市化は,我々に何を与え,何を失わせたか?日々の暮らしの中では,安全であることを所与の条件としていないか?
都市化の進んだ現在こそ,地域の安全について再考する必要がある.再考しつづけることこそが地域の安全を確保する唯一の手段である.
地域安全システム学では,都市ストックの集合体としての地域を対象に,誰もが安全で安心して暮らせる社会のシステムを考える.