今後の展開と可能性
復興イメージトレーニングは今後さらに多くの自治体・地域での実施を予定しています。同時に、さらに活用しやすい仕組みへと発展させることを目指しています。ここでは復興イメトレの今後の展望と可能性について紹介します。
目標1. 蓄積の多様化
市町村職員・県職員が参加する復興イメトレを市町村および県レベルで繰り返し行い、その結果を蓄積していくことでより多様な場所・条件での復興準備の具体化に繋げていきます。
目標2. タイプ別の分析
市街地タイプ別の復興まちづくり課題の取りまとめとモデル復興プラン例を作成していきます。
目標3. 枠組みの準備
復興課題に対する十分な理解のもと、復興まちづくり条例や復興まちづくりマニュアルの策定、被災に備えた新たな生活再建支援策の検討など、復興まちづくりを円滑かつ確実に遂行できるような仕組みを準備していきます。
目標4. 広域への対応
復興計画の広域調整の問題への対応を図っていきます。
復興イメトレの方法は地区レベルに焦点を当てているため、広域的な計画課題の抽出が現在のところ困難です。復興イメトレの成果がある程度蓄積された段階で、地区レベルの成果を横並びにすることによって広域的な復興課題を検討するという方向性が考えられます。
復興イメージトレーニングの展望
復興イメトレの実施によって、復興準備を具体化し、復興準備における県・市町村の役割分担を検討するとともに、復興の分かる人材を自治体の中で育成していくことを図ります。
また、復興イメージトレーニングの結果をより多く蓄積し、並列して分析することで、県や地方といったより広域での災害復興の円滑な準備に結び付けていくことを目標とします。
まちの最適化×地域・都市の最適化
「復興イメージトレーニング」によって「復興準備」を充実させることで、未経験の災害復興に直面した場合でも市民生活とまちづくり・都市計画とのバランスを取り、災害後のダメージを少しでも減らしていくことを目指します。