2008年5月10日 場所:葛飾区新小岩地区センター
このシンポジウムについて,さらに詳しく知りたい方はこちらの議事録をご覧下さい.
1.シンポジウムについて
葛飾区,江戸川区では,水面よりも低い地盤に高密,広域の市街地(「広域ゼロメートル市街地」)が形成されています.当然のことながら,大規模水害が発生した場合,大きな被害となることが予想されます,最近の地球規模の気候変動の影響により,そのリスクは徐々に高まっています.
新小岩北地区においては,こうした万が一の状況に備えて,「自助・共助でどう備えるか」をテーマに連合町会の皆様と一緒に議論を進めてきました.平成18年度から合計5回のワークショップ(少人数で議論する場),ボート乗下船や川から街をみるといったイベントを積み重ね,「広域ゼロメートル市街地」の住民として,地域として取り組むべき対策について検討を行ってきました.
本シンポジウムは,『今後も,自助・共助・公助,それぞれの立場で「広域ゼロメートル市街地」の安全化を目標に,これまでのような活動をさらに発展させ,持続させていくことが大切である』という考えに基づき,これまでの取り組みを広く知ってもらうため行いました.
なお,このシンポジウムはNPO ア!安全・快適街づくり,広域ゼロメートル市街地研究会,葛飾区新小岩北地区連合町会が主催し,葛飾区,江戸川区,国土交通省荒川下流河川事務所,NPO 日本都市計画家協会の後援,東京大学都市情報・安全システム研究室の協力により行ったものです.
新小岩北地区においては,こうした万が一の状況に備えて,「自助・共助でどう備えるか」をテーマに連合町会の皆様と一緒に議論を進めてきました.平成18年度から合計5回のワークショップ(少人数で議論する場),ボート乗下船や川から街をみるといったイベントを積み重ね,「広域ゼロメートル市街地」の住民として,地域として取り組むべき対策について検討を行ってきました.
本シンポジウムは,『今後も,自助・共助・公助,それぞれの立場で「広域ゼロメートル市街地」の安全化を目標に,これまでのような活動をさらに発展させ,持続させていくことが大切である』という考えに基づき,これまでの取り組みを広く知ってもらうため行いました.
なお,このシンポジウムはNPO ア!安全・快適街づくり,広域ゼロメートル市街地研究会,葛飾区新小岩北地区連合町会が主催し,葛飾区,江戸川区,国土交通省荒川下流河川事務所,NPO 日本都市計画家協会の後援,東京大学都市情報・安全システム研究室の協力により行ったものです.
2.シンポジウム当日の様子
当日は雨にも関わらず,100名以上の方が出席されました.
以下,総合司会・渡邉によってシンポジウムが進行しました.
開会挨拶以下,総合司会・渡邉によってシンポジウムが進行しました.
「NPO ア!安全・快適街づくり」石川理事長より開会の挨拶をいただき,シンポジウムがスタートしました.「一人では何もできない.しかし,その一人が始めなくては何もできない」という理事長の言葉が印象的でした.
本シンポジウムの趣旨説明東京大学・加藤助教より,シンポジウムの3つの目的の説明がありました.
~シンポジウムの目的~
来賓挨拶~シンポジウムの目的~
- 新小岩北地区における二年間の活動の総括
- 連合町会の中で,今後期待される新たな参加者へ向けた報告
- 近隣の「広域ゼロメートル市街地」(葛飾,江戸川,足立区)に住む人たちとの問題意識の共有
葛飾区・青木収入役より,葛飾区の水害,そしてその対策についてお話していただきました.
葛飾区新小岩北地区連合町会のこの二年間取組み加藤助教より,この二年間の取り組みについて報告がありました.
3.意見交換・討議会
ここでは,年齢も立場も様々なパネリスト(発言者)たちが,時折会場の参加者も交えながら,2時間にもわたって,これまでの水害に関する経験,新小岩北地区で行ってきたワークショップ,「広域ゼロメートル市街地」における今後の対策について議論しました.その中で行われた議論をいくつか紹介します.
~水害に対して~中川さん,鈴木さん,岩城さんから昭和22年のカスリン台風による被害の経験についてお話がありました.若い世代代表の鴨川さんからは,「正直なところ水害の被害についてはあまり時間がわかない」という感想が聞かれました.「水害は地震に比べて,気をつけている人が少ないのではないか」という意見もありました.
~ワークショップの感想~この2年間のワークショップの感想を会場にいた参加者も含めて聞いてみました.「『自助・共助』による対策と『公助』との連携が重要」,「活動を継続していきたい」,「危険を認識して,多くの人で共有したい」といった意見が聞かれました.
~今後の取組みについて~「 子供への教育」「短期・長期両方の対策を考えていくこと」「水を地域を豊かにする資源としてとらえる視点」「問題意識を多くの人で共有すること」などが提案されました.「今後もより多くの人を取り込んで活動を続けていくことが重要である」という意見が出されました.
4.新小岩宣言
最後に参加者の皆さんと方向性を共有し,ともに洪水対策に取り組んでいくために「新小岩宣言」を会場全体で昭和史,シンポジウムを締めくくりました.