市街地復興シナリオ

市街地復興シナリオの検討では、市街地が復興する過程のシナリオと、図面化された将来像とをグループで共同して作成します。
将来ビジョン(復興方針)に焦点を当てて議論を進めます。

市街地復興シナリオの記述

市街地復興シナリオの記述では、事業論の細部に議論が集中するのを避けるため、まず復興ビジョンを議論した後でそれを実現する手法・条件の議論に入るようにします。
市街地復興シナリオの記述
参加者はプランナーの立場になり、地区の将来ビジョンを立て、明確化するためにフレーズでまとめます。
その上で、
  • 目標とする市街地像に至る復興プロセス
  • そのシナリオを想定した理由
  • そのシナリオが成立するための条件
をまとめ、カードに記述します。

この記述は参加者個人で行い、ビジョンと過程の論理を明確に構成するようにします。

市街地復興シナリオの蓄積

シナリオの蓄積
次に、参加者それぞれがグループ内でシナリオカードを発表し、情報を全員で共有します。
さらに参加者間で模造紙や図面に書き込みをしながら議論を行い、市街地復興のシナリオと課題を「整備の手法・進め方」「空間要素」に整理します。
将来ビジョンと空間要素は図面で視覚的に表現し、都市計画の基本構想として描きます。
市街地復興シナリオの記述過程では、一般的に、公営住宅供給・都市計画事業・修復型復興支援といった既存のパターンをどのように適用するかという問題の最適解を探る議論となり、これまでの復興手法が再確認されることになります。
それをふまえた上で次段階へと進みます。