プログラムの種類

復興イメージトレーニングのプログラムは、
の3つのステップで構成されています。

標準プログラム

標準プログラム

グループごとにある地域の被災住民になりきって生活を再建するシナリオを想定します。個人的な生活感覚に基づいて行います。

ついで、復興計画のプランナーの立場から都市計画を立案します。都市を俯瞰した工学的な観点から行います。

その後、生活再建と市街地復興の2つのシナリオを比較し、実現可能性や問題点を社会的観点に基づき検討し明らかにしていきます。

最後に各グループごとに検討結果を発表し相互分析を行うまでが1回のワークショップとなります。得られた結果は毎回蓄積していきます。

1回の復興イメージトレーニング・ワークショップに要する時間は、標準プログラムでは1日(午前・午後合わせて7時間程度)となっています。全体・各グループの進行役は研究チームまたは自治体職員が務めます。

プログラムの狙いとバリエーション

生活再建シナリオの記述を先に行うという復興イメトレ標準プログラムを通じ、ボトムアップ的・ミクロ的な活動主体の積み上げによる災害復興状況の描き出しが可能となります。
また、市街地復興シナリオ作成を先に行った場合、とくに都市計画実務知識を持つ行政職員を対象として実施した場合には、都市計画事業の遂行上の方法論に議論が集中しがちな傾向が見られ、未経験の復興像を描き出すという復興イメトレの意図が伝わりにくいという試行結果が得られました。
このため、標準プログラムでは市街地復興計画の立案よりも先に生活再建シナリオの想定を行うこととしています。

しかし今後は参加者を都市計画実務者の行政職員だけでなく、一般の職員や市民へと拡げていくことを予定しています。このため、標準プログラム以外にも参加者の特性や時間に応じたプログラムの実施を予定しています。
具体的には、市街地復興シナリオ作成を先に行うプログラムや、所要時間を半日に短縮したプログラムなどが用意されています。